相手の幸せを願って上に立つ

スマホで芸能ニュースをみていたら、あるお笑い芸人のツイッターの内容が話題になっていました。人間関係に悩んだ人が、その芸人に相談したときの返事なんですが、要約するとこんな返事です。
・相手は変わらない
・こっちが気にして寝れなくても相手は寝てる
・せっかくの人生嫌な人の事を思って生きてもしかたがない
・向こうはあなたにしたこと忘れてる
・こっちが変わる
いいことが書かれていると思いました。でも、最後の言葉がもっとすごいと思いました。
「幸せな人間は相手傷つけたいと思わない、だからその人に幸せになって欲しいと上に立つ。強気だよ。」
いつもテレビではニコニコしていて、弱そうな人に見えてたのですが、この言葉を見たときに、なんて強い人なんだと思いました。
相手を自分のいいなりにさせること。それが、強い人のイメージです。たとえば、それは、権力であったり、お金であったり、ときには、暴言や暴力であったり。相手が言う事をきけば、気分はいいものです。その人の上にたっているのですから。でも、本当にその人たちは強いのか・・。権力が無くなったり、お金が無くなったり、暴力がふるえなくなって、素になったとき、今までの人は同じように言う事をきくだろうか。周りが言う事をきかなくなったとき、それでも、自分で強いと思っていられるのだろうか。
その芸人の強さは、なんといっても、自分の心の中に強さを持っている事です。権力も無く、お金も無く、力もなければ、体力がなくても、周りから何をいわれようと、「相手が幸せになってほしい」と思う事が、上に立つことなのですから。「相手が幸せになってほしい」と思う事が「強気だよ」といっているところも、本当の強さを感じます。どんなにされても「相手が幸せになってほしい」なんてなかなか思えない。それは、そう思いたいという願望で、そう思う事で逃げたい気持ちなのだろうと思うのですが、「強気だよ」は、そのような「逃げ」でななく、本当に「相手が幸せになってほしい」という信念に近い強さを感じます。
相手を憎まず、幸せを願い、悩むことなく、さらに、相手の上にたって、強気でいられる。この芸人の見方がなんだか変わってきました。みならうべきところがいっぱいです。