会社でブレインヘルスというセミナーを受けました。ブレインヘルス、直訳すれば脳の健康です。初めて聞いたのですが、簡単に言えば、考え方をコントロールして、ストレスをためない様にしましょう。という内容です。過労自殺が大きなニュースとなり、政府も労働基準法の見直しを進め、いよいよ、うちの会社も本気で改善をしようとしている様です。うちの会社では、全社員の1%が、精神疾患で休職中で、IT業界においては、少ない方だというのです。でも、休職に至らないまでも、うつの症状が出ている人は結構な人数がいそうです。私が入社してからいままで知る限り4人うつ病になり、3人はそのまま仕事に戻れていません。
厚生労働省の平成27年の「労働安全衛生調査」では、「メンタルヘルス不調により連続1か月以上休業、又は、退職した労働者の状況」は、休業者0.4%、退職者0.2%。そして、「現在の仕事や職業生活に関することで強い不安、悩み、ストレスになっていると感じる事柄がある労働者」の割合は55.7%だという事です。
けっこう、みんな、ストレスを一緒に生活をしているんです。
セミナーの内容はいろいろありましたが、その中に、アンガーマネジメントという内容がありました。怒り(アンガー)の感情を上手にコントロールする方法です。
ここでは「怒り」=「悪い」では無く、良い面もあるという事を学びます。怒らないのではなく、どう怒るかです。
怒りで気をつけることは、激高しないこと。いつまでもねちねち怒らないこと。相手や物に攻撃しないこと。いつも頻繁に怒らないこと。これらは、ストレスが高くなります。
よい事は、「モチベーションにつながる」ということです。セミナーでは、「相手に思いが伝わる」とか「すっきりする」などもメリットに入っていましたが、ちょっと違う気がしました。「すっきりする」のは本人だけだし、怒りながら何か言っても正しく「相手に思いが伝わる」とは思えないからです。
さて、怒りはどのようにコントロールするのか。
何か怒りの原因となる事柄が発生したとき、この興奮した身体や心を沈静化するためのストレスマネジメントが「6秒ルール」です。怒りという感情のピークは、最大でも6秒程度だそうで、この6秒をうまくやり過ごすことで、怒りの感情をコントロールできる余裕が生まれるわけです。
怒ったときに深呼吸する。怒った内容を紙に書く。その場を離れる。などてやり過ごします。これで激高が防がれるわけです。後は、怒らないマネジメントです。相手がこうあるべきという考え方をしないこと。期待がはずれると、イライラするためです。
そして、最後に怒り方。
・怒る目的をはっきりさせる
怒っているのはなぜなのか、次からどうしたらよいのかをはっきりと具体的に伝えること。
・人格攻撃をしない
相手の人格を傷つけるような怒り方はしない。
・ポジティブシンキング
イライラの対象をけなさず、逆によいところを見つける。
などなど、受講した内容でが、私からすると、どうもピンとこない内容もあります。改めて、「アンガーマネジメント」について考えたいと思います。
怒りをコントロール。文字にすれば簡単ですけど、なかなか難しそうです。
ただ、怒りのエネルギーをプラスのエネルギーにする事ができれば、さらに生きやすくなるのは間違いありません。なんせイライラは周りにたくさんありますから。