仕事は前向き思考を身につける

仕事は前向き思考を身につける

社会に出れば嫌なことが多い。特に仕事は毎日のことだ。なかなか楽しいことも少ない。それはそうだ。やりたいことをやるのではなく、やらなければならないことをやらなければいけないからだ。今まではやりたいことを選択できたが、そうではない。やるという選択しかないのだ。しかも、それをやらされるとなれば、なおさら楽しいとは思えない。同じ「やる事」でも、環境によって全く気分が異なってくる。嫌いな人から、これをやれと命令されたのならば気分は良くないしやる気も出ない。逆に、嫌いではない人から、どうしてもやってほしいと懇願されれば、気分もやる気も違ってくる。どういう気持ちで「やる事」に取り組むか、それだけの違いである。だが、期待してはいけない。誰も仕事をやってほしいなどと懇願する人など現れはしない。ならばどうすればいいか。どのような気持ちで「やる事」に取り組むかだ。「やる事」へのメリットを最大限考えてみることで、やらされているという気分を捨てることができれば、「やる事」へのストレスが少なくなる。

 お金がもらえて勉強できると考える

中学、高校、大学、勉強するにはお金がかかる。ところが仕事をすれば、お金がもらえる。お金をもらうために仕事をするのだから、当たり前だ。だが、「仕事」=「勉強」と考えればどうだろうか。それは、電話の仕方かもしれないし、コピーの仕方かもしれない。パソコンの使い方もあれば、書類の作成の方法かもしれなし、朝のスピーチかもしれない。初めはどれもうまくできはしないし、面倒であり、手間だと感じるだろう。だが、毎日同じようなことをやれる機会が与えられ、同じことをしているとやがてコツがつかめて慣れてくる。失敗しても何も問題は無い。電話の取次ぎに間違えようが、コピーを失敗して紙が無駄になろうが、パソコンが壊れようが、スピーチで何も言えないでいようが、損害賠償をする必要もなければ、罰金を払う必要さえない。ひとつできるようになれば、また別の新しいことが準備される。どんなに失敗しようが、無能であろうが、常に勉強ができ、さらにお金がもらえる。会社はお金をくれて、勉強させてくれる場所だと考えるのだ。

 必要とされていると考える

会社で仕事をせずにお金がもらえるとしたらどうだろうか。こんな素敵なことは無い。何も労力をかけずに、目的とするお金が入るのだから。だが、実際そんな会社は無い。もしあるとするならば、もらえるお金は最小限だろうし、長くはもらえはしないだろう。なぜなら、会社は仕事の対価でお金をはらう、逆に言えば、仕事をしない人は、お金を払う価値の無い人材ということだからだ。もし面倒な仕事があった場合、他の人に割り振られたのならば、ラッキーと思うだろう。苦労しなくてもすむのだから当然だ。だが、すべての仕事が他の人に割り振られたらどうであろうか。毎日会社へ出て、一日同じ椅子に座り、動くこともなく、何もすることができないとしたならばだ。はじめは楽だと思うだろうが、長い一日がずっと続けばやがてそこでの存在価値は無いと思うだろう。どんな内容であれ、仕事が与えられるということは、必要とされているということであり、そこにいる価値が認められた人材ということだ。仕事が与えられたとき、面倒なことを回された、と思うのではなく、必要とされている、と考えるのだ。

 経験した分成長できると考える

新しい仕事、いつもと違う仕事、めんどくさい仕事、どれもやりたくは無い。なれたことをやっていたほうが楽である。何も苦労する仕事などやりたくは無い。逃げるが勝ちだ。確かに、やりたくないことはやらないほうが楽にきまっている。また次に頼まれれば逃げればいい、そしてまた次にたのまれればまた逃げればいい・・。だが、ずっとは逃げ切れない。もし、逃げ切れたと思えたのならば、それは逃げ切ったのではなく、見捨てられたのだ。経験は深く成長に関係してくる。成長するには経験は欠かせない。今している慣れた仕事も、始めはうまくできなかったはずだ。それが、繰り返し経験することでできるようになる。成長したのだ。与えられためんどうな仕事は、繰り返し経験すれば「慣れた仕事」になる。それにはやはり経験が必要なのだ。ずっと逃げ切ることはできない。苦労したあとには何かが成長している。成長すれば、いままでめんどうだった仕事もそうでなくなる。次にくるめんどうな仕事も、成長の糧にすると考えるのだ。

 失敗はチャンスと考える

誰もが失敗などしたくは無い。だが、失敗を恐れすぎると、何もできなくなってしまう。失敗は何かをしたときの評価なのだから、失敗したくなければ何もしないのが一番だと考えてしまえば、積極的に何かをやろうとは思えれない。失敗に対しての考え方を変える必要がある。物事は、成功するより、失敗するほうが考えることが多くなる。成功は今までやってきたことを、この先もやればいいが、失敗は何が悪かったか、過去にさかのぼって考え直さなければいけないし、悪いところは直さなければいけない。周りからも注意も受ければ、次に失敗しないために何かを習得する必要があるかもしれない。もちろん、同じ失敗は何度もゆるされるものではない。「失敗は成功の基」という言葉がある。これは、失敗してもその原因を追究したり、間違いを反省して改善していくことで、より成功に近づくことができるということである。失敗は一度にいろいろなことを経験できるチャンスと考えるのだ。

 私生活では経験できないことができると考える

仕事の場は、とても特別な場所だ。行きたくない場所に行かなければならないし、やりたくないことも経験しなくてはいけない。会いたくない人にも会わなくてはいけない・・。いや、考え方を変えて見れば、私生活ではいけない場所に行くことができる。こんな特別なことは無い。裏方をみることができる人はほんの一握りの選ばれた人だ。私生活ではぜったいできないことすら経験することができる。これも仕事をしているからこそ特別なことだ。そして、私生活では会うことがない年齢も考えもまったく違った人たちに会うことができる。違う人に会えば、新しい刺激になる。どれも仕事という特別な場所だからこそ得られことが多いと考えるのだ。